2015年 03月 01日
マクロビオティク的食物アレルギー対策 |
もう20数年も前のことだ。
ロングアイランドに住んでいた時にマクロビオテックのアイディアと実践を教えておられた
故ミチオ クシ氏を訪ねたことがある。
加藤登紀子さんの夫君、故藤本さんとマサチューセッツの山の中の施設まででかけていった。
その頃藤本さんはすでに少し肝臓を悪くしていた。
そのクシ インスティチュートでクシさんと奥様にお会いして
お話をうかがったり実際に試食をさせてもらったりしたのだ。
簡単に言ってしまうと動物性のたんぱく質なしで
体質を変えたり健康を維持していくという考え方。
地産の植物性自然食物(海草も含む)を陰と陽の規則に従って身体に摂取していくことで
自己治癒力を高めて病気にかかりにくい体質を作ったり
病と共存して生きてく、という理念にそって
施設では料理教室で学ぶ人やどこかを病んでいる人たちが食事療法をされていた。
そして食材は日本人なら全てなじみの深いものばかり。
創設者のジョージ オオサワ氏は御自分の病を古代中国の陰陽の宇宙観から学んで
その地でとれる穀物野菜を食することで癒しその経験を後に体系化されたのだ。
環境とバランスの取れた食物がいかに健康にいい影響を与えるかを何十年も前に唱えたオオサワ氏とその教えを実践化したクシ氏。
アレルギーの治療法なんてもう何十年も前に仰っている。
何故急に昔のことを思い出したかというと...
今朝、どこかの大学病院でアレルギー治療法を見つけて
実践して成功を収めた、というニュースを見たからだ。
アレルギーの食物を少しづつ身体に取り入れていくと言う方法だそうだが
マクロビオティックではとっくの昔に教えていることだ。
すこしづつ身体に取り込んで身体になじませて慣れさせる。
少しずつ、が大事だ。
子供にアレルギーがあるからと完全にその食物を遠ざけてしまっては
身体がなじむわけがない、とそんなお母さんを見てよく思ったものだ。
私が言っても説得力がないしクシさんの本を薦めても土台になる思考方法が全く違うと話しの接点ももてない。
そんな思いを何度もした。
このニュースですこしこういう子供さんを持つお母さん達の意識がかわるといい。
小麦、ナッツ類、乳製品。中にはバナナやオレンジにもアレルギーがあるなんて人もカフェにくる。
拒否反応がひどいと困るのでやたらな事はいえないけれどこの全国ニュースが少しでも役に立てば、と思った。
私のカフェでは小麦アレルギーにはお米、コーンスターチ、とカノラオイルと御酢で対応している。
でも病気ではない人に食事を提供しているのでマア、そこそこに、というマクロビオテック。
チキンも出しているしミルクは豆乳だけれどクリームチーズはつかうし全部がオーガニックではないし。
それに厳密な方法だと正直な話あまりおいしくない。
健康な人に(すでに問題をお持ちの方は私の手にはおえないので)
すこしでもバランスが取れた食事を提供したいと思って始めたカフェ。
野菜なしでチキンだけのカレー、とか焼きそばとか、ご飯とチキンだけ、なんて注文されると一言お説教がしたくなるけれど。
食生活は生き様,The Wey of life なのでオーガニックや低カロリーをたべていれば健康が維持できるというものでもないのだ。
科学薬品漬けの食生活は全世界的な傾向だと思う。
資本のグローバル化を計る大手企業は全世界に毒を撒き散らす。
先進国の住民が目覚めて本来あるべき生き様を求め始めたら
まだそれどころではない発展途上国を標的にすればいいのだから。
あるいは儲け優先だからジギルの仮面だけ変えるかな。
by morigurasi
| 2015-03-01 03:16
| 仕事