2016年 04月 11日
桜こいしや~ |
桜だよりを散々読んだので、雪を眺めながら桜におもいをはせた。
日本で生まれたから多分ものごごろついたころから
桜にまつわる様々な話題が脳裏に刷り込まれたことと思う。
お花見や桜餅やら。。。小学校の入学式は桜の大木の下を通り抜けたし。
それにしてもこの私の桜恋しや~はなんだろう。
この地に引っ越した時花見ができるようにと3本の桜の木を一列に植えた。
大きくはなったけれど花が咲かない。数えるほどしか、、、
一つ一つの花は地味なのでワーッと咲かないと桜はきれいじゃない。
見上げるとそらをおおうように咲いている桜は華やかでそのくせ静かだ。
小学生のころ近所の坂道に2本の桜の古木があった。幹が太かったので古木だと思うのだけれど花の量は多かった。
その下を通るとき幼心にも何かしんとしたものを感じたのを覚えている。
坂道が怖かったのか、桜の大木が怖かったのか。
上を見上げて花を認めてから急ぎ足で通り抜けた記憶がある。
散り敷いた桜の花びらを一片ずつ針にさして首飾りを作ったこともある。
一人で長い時間そんなことをしていた。
桜の木は身近にあり季節の風物詩として生活に溶け込んでいた。
花見でばか騒ぎをした思いではないので何時もシンと静かで圧倒的に咲いていた花の姿しか思い出さない。
それに雨。なぜか4月のしめやかな雨と桜が一つの心象風景になっている。
青空に桜がきれいなのに。どうしてだろう。
母が苦労していた私の子供時代を象徴しているのかな。
丸山公園に見事な枝垂桜がある。
亡父が学生だったとき京都に遊びその枝垂桜をみた。
彼は東京の学生だったから青春の思い出の一つで懐かしかったのだろう。
離れて暮らしている娘と一緒にあたりを歩きながら少しだけそんな昔話をしてくれた。
そしてベトナム反戦や学費値上げ反対やら様々なスローガンのもとに集まったのも丸山公園。
父はとっくに他界し、時代も変わり ...
それなのに今なおたおやかに咲く枝垂桜をぜひ見てみたい。
by morigurasi
| 2016-04-11 22:43
| 生活